シミ抜き事例

着物の洗い方とシミ抜きについて

桂洗い

シミ、汚れを前段階で手作業で除去、色修正、柄修正を施した後、木桶(盥)に入れたホワイトガソリンに浸してブラシ掛けしながら手洗いする方法で素材への影響が全く無く、汚れ落ちも抜群のものがあり留袖を洗浄しても、後日箪笥焼けを起こす事が無く着物にとってはもっとも良い方法であるが、揮発するガソリンの蒸気を吸うため、作業枚数が限られ手間が掛かる欠点が有る。

クリーニング業者では処理不可能な方法である。

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生洗い

シミ、汚れを前段階で処理した後、小さく畳んでネットに入れて濯ぎだけを目的に洗浄機に投入する。時間は3分~5分以内にして、素材への影響を極力避ける洗浄方法で色修正や柄修正は乾燥後に行なう。金銀や紬類への影響は無いが、ドライ溶剤を使用するため、留袖の洗浄は避けなければならない。乾燥後に微量でも残留すれば一、二年で箪笥焼けを起こす危険がある。

クリーニング業者でこの様な処理の出来る業者は限られる。

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丸洗い(京洗い)

衿、袖口、裾などの特に汚れた部分のみを溶剤でブラッシングした後、ドライ機に投入し、15分~30分程度、機械力で油汚れと垢汚れを落とす方法である。洗浄時間が長いため紬類の表地の緩みや金銀加工の脱落などの弊害がある。弊害を避けるため、洗浄時間を短くすれば汚れ落ちが悪くなる。またドライ溶剤を使用するため、留袖の洗浄は避けなければならない。乾燥後に微量でも残留すれば一、二年で箪笥焼けを起こす危険がある。

クリーニング業者の一般的な方法。金銀加工物、留袖、平織紬等は業者選択の事。

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留袖についての注意

喪服などの[黒]は染料で染色された色であるが、留袖の[黒]は化学変化で出した色で染めたものではありません。この事はクリーニング業者でも知識が無く、そのために処理を間違い、後日に箪笥から出してみると黒茶色に全体が変色していた。などの事は日常茶飯なほどに起きていますが、大半が経時変化であると片付けられています。これはドライ溶剤の100%完全乾燥が出来ないために起きる現象で、特に金銀加工のあるものはその下地にゴム系統の材料を使用するため、ドライ洗浄しますとこのゴムが溶剤を含み、100%乾燥を不可能にします。また含み過ぎた場合は生地のべた付きが起きてきます。酷い場合は畳んだものが、くっつきあって着物そのものを台無しにしてしますケースも発生しています。
不入流伝習館では『留袖』の処理は、比翼ははずして水洗いをし、処理後再縫製して仕上ます。汗は片面ずつ水を噴霧し、乾いたタオルで軽く押さえて処理、生け洗いはシミや汚れは徹底的に部分処理をして乾燥仕上げます。桂洗いはシミを重点に処理し、ガソリンでブラシ洗浄します。ドライ溶剤に浸す方法では処理致しません。丸洗い(京洗い)はメニューに御座いません。

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